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JRAに求められる早急な善後策。 

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

PROFILE

posted2005/01/20 00:00

 着順掲示板に「審」の文字。到達順の馬券を手にしているときは、いやな予感が頭の中を駆け巡る瞬間だ。最近は特に、審議に持ち込まれるレースが多くなっている気がする。

 公正室に確かめると、データ的にもその通りなのだという。フルゲートか、それに近い多頭数のレースが増えたことがひとつの理由。それはJRAの番組の作り方が上達している証しでもあるだけに、仕方がないとしよう。

 芝馬場の造園技術が発達して、使うほどに傷むはずのインコースが、昔とは比較にならないほど荒れずに済むようになったことも原因なのだとか。内が悪くなければ、距離損がある外にあえて持ち出して行く理由がなく、結果として全馬がインに張り付くタイトな競馬になるというわけだ。余力がある馬同士が馬体を接近させて競り合えば、押されたの、ぶつけられただの騒ぎも起こる。しかしこれについても、もっと馬場を悪くしろと注文するわけにはいかない。競馬のスタイルが変遷してきていることを、みんなが理解しなければいけないのだろう。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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競馬の前後のコラム

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