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鈴鹿が“一時引退”表明。20回目に切望すること。
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byHiroshi Kaneko
posted2006/10/12 00:00
ここではっきり言っておくと、2人の関係は今、とても冷え切っている。F・アロンソは、M・シューマッハーにだけは若輩者としてずっとリスペクトの心を持ち、どんな接戦後であっても自分の方から祝福する態度を示してきた。
そんな彼が次第に敵意をむき出しにするようになった。だがそれは、シューマッハーにコース上で何かされたからではない。自分と自分のチームに対し、どう考えても不条理としか思えない判定(ペナルティ)が下り、相手側に有利となるように動いていると感じ始めたからだ。第12戦ドイツGPからの4戦でアロンソとルノーにペナルティがなかったのは、第14戦トルコGP1戦だけである。これはかなり異常なことだ。現場で取材をしていても、彼らが“有罪処分”を受け続けるほど非スポーツ的行為を重ねたとは思えない。追う側より、むしろチャンピオンシップをリードする側こそレギュレーション遵守の姿勢を強めるものであるから。