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【Podcast】「同じジャンプは3回まで」「コレオスピン導入」中田璃士もシーズン初戦で勘違い? 知っておきたい2026-27シーズンのルール改正《野口美恵の詳細解説》

キャメルスピンの採点も変化。各選手の戦略が問われる
 長年フィギュアスケートを取材し、選手とも信頼関係が深いライター野口美恵さんが取材の裏話やホットなトピックをマニアックに解説するポッドキャスト番組「リンクの残響」。今回は2026-27シーズンから導入されたルール改正について。ジャンプの本数など大きなものから、小さいながらも採点に影響してくるルールなど、野口さんにしっかりと解説してもらった。

 フィギュアスケートのルールは、ISU総会で議論されて決まる。4年に1回のオリンピックの後には大きな改正が行われるのが通例となっている。今回の変更の中で最も大きいのが、フリースケーティングのジャンプが7つから6つになったことだ。

「ジャンプ数の変更は、いったん2年前のISU総会の時に可決するという話になったんです。でもオリンピックとオリンピックのど真ん中の時にこの変更をしたら、今後オリンピックを目指す選手が大変なことになる、と大もめにもめて、『通すけど運用は2年後から』ということになっていました」

9月の木下杯では、中田璃士が同一ジャンプを4本飛んで無得点となった©︎Asami Enomoto
9月の木下杯では、中田璃士が同一ジャンプを4本飛んで無得点となった©︎Asami Enomoto

 そのため、選手や関係者の間にはこの変更はすでに頭に入っていた。昨シーズンを早めに終えた選手たちなどは、ジャンプ6つの新ルールに合わせて早めにプログラム作成に入り、慌てることなく練習を積んでこられているだろう、と野口さんは話す。

「とはいえ試合でやってみないと、どんな風に出るのかわからない…というのがありますね」

 そういった意味で9月、10月の試合は、選手たちにとって大きい国際大会が始まる前の「確認する大会」という意味合いを持つ。そこで思っていたのと違うレベルになったり、ルールが変更になったことを実際に確認し、重要な大会を迎える…という流れだ。

ジャンプ一辺倒から表現、演技を重要視する流れへ

 ジャンプの本数が7本から6本に減ったということは、その分時間が少し余ることになる。野口さんは「ISUが求めているのは、つなぎをもっと増やしてほしいということです」という。

 ジャンプの変更に付随するものとして、コンビネーションジャンプの際にはオイラーはカウントされないことになった。そのため、オイラーを挟んだサルコウとアクセルの連続ジャンプも可能になる。しかし、野口さんは懸念点を口にする。

連続ジャンプも美しい青木祐奈の演技 ©︎Asami Enomoto
連続ジャンプも美しい青木祐奈の演技 ©︎Asami Enomoto

「1本目のジャンプを転ばなければ、オイラーを挟んでトリプルの予定がダブルになってしまったとします。その後、ある程度のトップ選手なら、ダブルアクセルならどんな状態からでも跳べる。そうすると、同じエリアでもたもたとジャンプばかりしているように見えてしまう感じもするんですよね。もう少しスピードに乗って、流れるように4つのジャンプを跳べるようになるといいんですが…」

 そのほかにも、細かいルール変更が…続きはぜひ、ポッドキャストで聞いていただきたい。

  • 中田璃士も勘違い!「同じジャンプは3つまで」
  • まだまだ未知数、コレオスピンの秘める可能性
  • いま、クリムキンイーグルがアツい!?
  • キャメルスピンのかっこよさがなくなる?マイナーだが大きな変更
  • ルール改正で「見せ場」のバリエーションは確実に増えた

 ファンも「あれ?」と思うこともあるかもしれないシーズン当初。ルール改正とその意図を知ると、より演技を見るのが楽しみになってくる。(10月6日収録)

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photograph by Asami Enomoto

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