フィギュアスケートのルールは、ISU総会で議論されて決まる。4年に1回のオリンピックの後には大きな改正が行われるのが通例となっている。今回の変更の中で最も大きいのが、フリースケーティングのジャンプが7つから6つになったことだ。
「ジャンプ数の変更は、いったん2年前のISU総会の時に可決するという話になったんです。でもオリンピックとオリンピックのど真ん中の時にこの変更をしたら、今後オリンピックを目指す選手が大変なことになる、と大もめにもめて、『通すけど運用は2年後から』ということになっていました」

そのため、選手や関係者の間にはこの変更はすでに頭に入っていた。昨シーズンを早めに終えた選手たちなどは、ジャンプ6つの新ルールに合わせて早めにプログラム作成に入り、慌てることなく練習を積んでこられているだろう、と野口さんは話す。
「とはいえ試合でやってみないと、どんな風に出るのかわからない…というのがありますね」
そういった意味で9月、10月の試合は、選手たちにとって大きい国際大会が始まる前の「確認する大会」という意味合いを持つ。そこで思っていたのと違うレベルになったり、ルールが変更になったことを実際に確認し、重要な大会を迎える…という流れだ。
ジャンプ一辺倒から表現、演技を重要視する流れへ
ジャンプの本数が7本から6本に減ったということは、その分時間が少し余ることになる。野口さんは「ISUが求めているのは、つなぎをもっと増やしてほしいということです」という。
ジャンプの変更に付随するものとして、コンビネーションジャンプの際にはオイラーはカウントされないことになった。そのため、オイラーを挟んだサルコウとアクセルの連続ジャンプも可能になる。しかし、野口さんは懸念点を口にする。

「1本目のジャンプを転ばなければ、オイラーを挟んでトリプルの予定がダブルになってしまったとします。その後、ある程度のトップ選手なら、ダブルアクセルならどんな状態からでも跳べる。そうすると、同じエリアでもたもたとジャンプばかりしているように見えてしまう感じもするんですよね。もう少しスピードに乗って、流れるように4つのジャンプを跳べるようになるといいんですが…」
そのほかにも、細かいルール変更が…続きはぜひ、ポッドキャストで聞いていただきたい。
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ファンも「あれ?」と思うこともあるかもしれないシーズン当初。ルール改正とその意図を知ると、より演技を見るのが楽しみになってくる。(10月6日収録)
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