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「誠志郎や梅ちゃんの方が…」捕手・伏見寅威が信頼を勝ち得た“準備”と『はるとらバッテリー』の関係性「本当に死を覚悟するぐらい」【阪神タイガース】
伏見寅威は一つ一つの動きに目をこらしながら、ひときわ良く通る声で仲間を盛り上げていた。試合前のシートノックで響くその声は安心感があって、それでいて若々しい。ホームを守るキャッチャー同士の連携でも背中越しに出したミットで、坂本誠志郎から次々にボールを受け取りノッカーへ手渡す。互いに信頼した様子で、わざわざ目配せをすることはない。
新戦力、野手最年長。どちらの決まり文句も、この人にはあまり似合わない。
「なんかタイガースに来て、あんまり『歳』を感じなくなったんですよね。だから、年齢に対しての質問は、あんまりピンとこない」
オリックス、日本ハムと渡り歩き、若手投手を育てるリードや細やかな気配りから、これまで「寅威ママ」の愛称でも呼ばれていた男が目尻を下げて笑う顔は、どこか楽しげだ。
佐藤輝明がホームランを打てば、最後はベンチで待つ伏見と向き合い、お決まりのパフォーマンスをする。13歳下の前川右京は構ってとばかりに、おしりを気軽にポンッとたたく。経験豊富な女房役のもとには、自然と年下の選手たちが集まってくる。
「阪神には30代も結構多い。チームが勝つためにどの選手を使うか、が優先されていて、僕以外の選手もあまり若手とかベテランとか気にしていなかったんです」
のびのび無邪気な若手に、優しく見守る年上の選手が自然と融合する。この4年間で3度のリーグ優勝と1度の日本一を経験したチームは、全員が一丸で勝つ喜びを知っている。そこに年齢という概念はない。伏見は今まで自分に課していた「ベテラン」の枠組みを取り払った。新たな感覚だった。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
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