「夏合宿は、正直あまり手応えがなくて。ただ、実は昨年も一昨年も夏は全ての練習はこなせていなくて、それに比べれば練習ができています。今年は合宿の序盤で少し故障っぽくなってしまった時にも、腹筋、側筋、腹斜筋などの補強をしっかりして、体の軸を鍛えていました。それもあって復帰してすぐに練習に合流できています」
こう語るのは、昨季、出雲駅伝は各大学のエースが集う3区で日本人トップの区間2位、全日本大学駅伝ではアンカーの8区で見事区間賞を獲り、見事優勝のゴールテープを切った3年生・山川拓馬だ。上級生になった今季はチームの紛れもない主力としての走りが期待される。
「昨季の全日本は区間賞はとったんですけど、走っていて、自分の感覚としては区間10位くらいかなと思っていたんです。タイムを見たら設定タイムより遅かったし、まだまだ力不足だな、と。だから今年は出雲では『日本人トップ』より区間賞の文字がほしいし、全日本では前回以上の走りをして3年連続区間賞、そして来年は4年連続を狙いたいです」
エースの佐藤圭汰、そして1年時に箱根駅伝6区で区間賞を獲得している伊藤蒼唯らが同級生におり、3年生は今季の駒澤大学の「核」となる学年だ。夏合宿は万全ではなかったといいつつ表情は明るく、状態は上向いているとのこと。山川のこんな言葉には覚悟が滲んだ。
「箱根駅伝は、大事な3、4、6区の区間で僕らの学年が青山学院に一気に離されてしまったんです。もうちょっと4年生のためにできることはあったのに、というのが悔しかった。僕らも上級生の仲間入りをしたので、4年生のサポートなど3年生だからこそできることをやってきたいです」
動画では他にも以下のようなことを聞いている。
・無念の箱根駅伝後に恥骨が「真っ白」になった
・3月までほぼ走らないリハビリの時期に強化したポイントは?
・「チームにも力がついている」と考える理由
・同級生・伊藤蒼唯は「ライバル」なのか
・世界を狙う佐藤圭汰の存在感と私生活エピソード
・リベンジを誓う箱根駅伝で走りたい区間
駅伝シーズンを前に、常勝軍団の主軸を担う山川が語った自分自身への大きな期待。駒澤ファン必見の内容となっている。藤田監督、伊藤選手の動画とあわせて見ると、好転の兆しが見えるチームの状況が伝わってくるはずだ。
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