アテネ五輪が終わった。メダル組は、あわただしくテレビ出演をこなし、イベントや祝勝会に大忙し。それとともに、我々マスコミ陣が忙殺された時期も幕を閉じようとしている。日本のテニスは、杉山がシングルス8強入り、ダブルスがメダルを逃したが4位と、健闘したと思う。メダルラッシュの中で、影は薄くなったが、'88年ソウル大会でテニスが五輪に復帰して以来、最高の成績だった。しかし、同時に、やはりテニスのトッププロの出場は、五輪の舞台にそぐわないと実感したアテネだった。杉山は、「4年に1度のスポーツとは、やはり懸けるものが違うと感じた」と話している。水泳、陸上、柔道などの関係者からは「甘い」とお叱りを受けるだろうが、4年に1度、五輪で燃え尽きることを目標にやっているスポーツと、毎週、毎年、真剣勝負を余儀なくされるテニスが、五輪という同じ舞台で戦うことに違和感を覚えるのだ。
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