新生・日本代表が、トリニダード・トバゴを相手に初陣を飾った。ピッチを広く使い、ボールを動かしながら、次の狙いを持って選手が動く。わずか数日の準備にもかかわらず、「日本らしいサッカー」というオシムの狙いは、十分に感じられた試合だった。そのために必要な選手選考もなされていたように思う。
この試合と前後して、偶然にも1週間で、U―21、U―19、U―16という3世代の日本代表の試合を見ることができた。そこでは、A代表にも共通する良さ(例えば、技術)や課題(例えば、FWの人材難)が見え、実に興味深かった。それぞれ条件が異なるので、一概に比較はできないが、なかでも、最も日本の持ち味を生かそうとしていたのは、U―16代表である。そのスタイルには、オシムの目指すサッカーに通じるものがあった。
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photograph by Takuya Sugiyama