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「生きて戻って来られて良かった」平野歩夢はなぜ命懸けでハーフパイプに挑み、後輩の戸塚優斗や山田琉生に何を与えたのか…「改めて日本の強さも証明できた」

2026/02/26
自身は7位に終わるも見事メダルを獲得した頼もしい後輩たちを称えた
常人なら、間違いなく出場自体をパスするだろう。メダルに届かなくとも、傷だらけでパイプに立ったレジェンドの挑戦には、大きな価値があったのだ。(原題:[命懸けのチャレンジ]平野歩夢「満身創痍で見せた生き様」)

 真っ白なハーフパイプの縁から空中に飛び出す時、平野歩夢は誰よりも崇高な光を放つ。「1%でも可能性があるなら」(平野)挑むという、時に凄みすら帯びるその姿勢を貫いてきたからだ。

 ミラノ・コルティナ五輪での彼には別格の存在感があった。1月中旬の大会で腸骨など2カ所を骨折し、負傷を抱えたままでイタリアにやってきたことを誰もが知っていた。出場するだけでも奇跡という状況で予選を7位で通過し、迎えた決勝。平野は2本目のランで、2大会連続金メダル獲得に向けた切り札として温めていた超大技の「フロントサイドダブルコーク1620(4回転半)」を決めてみせた。しかし、点が伸びず86.50。日本人以外からも「アユムコール」が起きていた観客エリアでため息が漏れる。

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photograph by Kaoru Watanabe / JMPA

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