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「歴史上あれだけでしょう?」イチローが語った松井秀喜の「うらやましい」と、松井が吐露した「遠いようで近かった」2人の距離感《スペシャル対談》

2025/01/16
10年ぶりに再会したイチローと松井によるスペシャル対談
日本球界の頂点を極め、メジャーリーグでも現在に続く日本人選手の道を切り拓いた二人が高校女子選抜との試合に合わせ、10年ぶりに再会。出会いから互いの打撃論まで、大いに交歓した。(原題:[スペシャル対談]イチロー×松井秀喜 「ともに戦った日々を語ろう」)

イチ ヘイ! ヒデキ・マツイ! その(服装の)感じ、なんだかまたワンランク上がってるねぇ。

松井 いやいや、イチローさん、昨日のKOBE CHIBENの打ち上げのときにも「敬意は大事だ」っていう、いい話してたじゃないですか。だからイチローさんの前でジャケットと襟のシャツは着てこないと失礼になると思ったんです。

イチ あはは、その言い方よ。そう言えば、デニムは穿かないって言ってたよね。

松井 ほとんど穿かないですね。イチローさんは何を着ても似合っちゃうからなぁ。

イチ 50を超えると着られるものが限られてくるから、いろんなことをやりたいうちにやっておかなきゃね。あ、今日はちょっと声、嗄れてます。昨日の女子との試合で声出しすぎてね。それにしてもあのホームラン(9月23日に東京ドームで行われた高校女子選抜対KOBE CHIBENの試合で松井が打った)、最高だった。ジーンときたし、実際に涙している人もいたよ。

松井 自分が打ってあれだけの歓声が降ってくるという快感、久しぶりでしたね。

イチ 試合前の練習でも一発、ライトスタンドへ放り込んだでしょ。しかもたったの5スイング目? やっぱり持ってるものが違うと思ったね。僕の場合はあれ(練習での柵越え)をするのに何カ月も振り込んでいかないと、バッターボックスに立つ自信さえ持てない。ヒデキ・マツイの練習での1スイング目を見たとき、ああ、これは行くぞって。で、ライトスタンドの中段に放り込んだのを見て、(35年前に)星稜のグラウンドへ練習試合で行ったときのことを思い出した。1年にとんでもないヤツがいると聞いていて、全体を見ているのに「あ、アイツだ!」って秒でわかったときのインパクトは大きかった。

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photograph by Naoya Sanuki

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