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「教えていただけることは教えていただきたい」井端弘和監督はWBC“投球不可能”なダルビッシュ有の魂が侍ジャパンに必要だと考えるのか【鷲田康コラム】

2025/12/02
今年8月、試合前の挨拶に来たドジャース・佐々木朗希(左)と言葉を交わすダルビッシュ

 初日にサンディエゴ・パドレスを選んだことは、偶然ではなかった。第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を1年後に控えた今年の2月。日本人メジャーリーガーの視察で米国を訪問した日本代表・井端弘和監督が、初日の訪問地に選んだのは大谷翔平選手らが所属するロサンゼルス・ドジャースのキャンプではなく、パドレスがキャンプを張るアリゾナ州ピオリアだった。

 目的は明らかだ。ダルビッシュ有投手である。2年前の第5回大会。東京ドームで行われた準々決勝のイタリア戦に登板後、ダルビッシュは日本でのマウンドが「最後になるかもしれない……」と第6回大会には出場しない可能性を示唆していた。しかしどうしてもこのベテラン投手を必要と考える井端監督が見せた精一杯の誠意。それが視察1日目にこのキャンプ地を訪れることだった。

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photograph by JIJI PRESS

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