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「錦織圭に『ありがとう』はまだ言いたくない」松岡修造が綴る“テニスの神様”へのお願い「どうか、最後にもう一度…」《引退決断の一報に触れて》

2026/05/28

 錦織圭選手が今シーズン限りで現役を退くと決断した。

 ニュースを聞いて、僕の心に最初に浮かんだのは、「お疲れ様」ではなく、「どれほど悔しかったろう」という思いだった。

 なぜなら、錦織圭のテニスは、今でも世界に通用するからだ。時代が変わり、選手が大型化し、パワーとスピードが増している今でも、勝てるテニスを持っている。実際、彼の中にも「自分のテニスなら戦える」という確信があったはずだ。

 プレーを見れば、それはすぐに分かる。そこに諦めの色はなかった。むしろ、ケガでツアーを離れている間もライバルたちの試合を観ながら、自分ならどう戦うかを考えていたに違いない。アルカラスやシナー、ジョコビッチら世界トップの選手たちと頭の中では何度もラリーを続けていただろう。

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photograph by Tamon Matsuzono

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