F1史上最年少の選手権リーダーは19歳216日。10代のドライバーが2勝目を挙げたのは史上初。イタリア人ドライバーの2連勝は実に1953年のアルベルト・アスカリ以来――記録ずくめの鈴鹿ウィナーは柔らかに微笑みながら、ピットウォールの上に立ち、観客スタンドに手を振った。レース後の余韻を楽しんでいたファンは、この先何度も、キミ・アントネッリのこんな、友達のような姿を思い出すだろう。レースを見守った13万人の観客が、鈴鹿で受け取った贈り物の本当の大切さに気づくのは、これからなのかもしれない。
アントネッリがF1にデビューしたのは2025年。1年目のシーズンは自らのミスでマシンを壊したりペナルティを受けたりすることも多く、いくつもの浮き沈みを経験した。遡るなら2024年のイタリアGP、初めての金曜フリー走行1をわずか10分で終わらせてしまったドライバーだ。元気良くコースインしたイタリアの新星は、5周目のパラボリカで52Gのインパクトを記録する大クラッシュ。ドライバーは無事だったが、ジョージ・ラッセルのマシンを大破してしまった。各チームに義務付けられたフリー走行1の若手ドライバー走行で、絶対にやってはいけないミスだった。
しかし翌土曜日の朝、メルセデスはアンドレア・キミ・アントネッリが2025年、ラッセルのチームメイトとなることを発表した。以前から決定していた事項であっても、ドライバーの将来性への確信を強調するタイミングでの発表になった。
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