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「自己犠牲の精神です」河村勇輝へのインタビューと現地取材で見えた「アメリカで愛される理由」と「彼が欲しいもの」《松岡修造の連載コラム》

 アメリカで行われるバスケットボールの試合でいま、河村勇輝さんの名前が叫ばれている。「We want Yuki!」。一人の日本人選手がここまで求められている理由を探るため、僕は勇輝さんのもとへ向かった。

 アメリカには、過酷な環境の中で一攫千金を夢見て、挑戦し続けた開拓者たちの歴史がある。その精神は、NBA入りを目指して戦うGリーグの選手たちにも受け継がれているように見える。しかし、日本人選手にとっては、そこはより厳しい世界だ。MLBとは違い、アメリカのバスケ界では日本人が当たり前の存在ではない。その状況は、かつて僕がテニスでアメリカに渡ったときとよく似ている。日本の男子選手がグランドスラムに出場できなかった時代、異国の地ではすべてにおいて自ら挑戦し、切り拓いていかなければならなかった。勇輝さんもまた、NBAで生き残るために日々戦っている。

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photograph by Tamon Matsuzono

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