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「30本、100打点はもう忘れたい」カブス・鈴木誠也が語るメジャー4年目“自責の念”とWBC前のトレーニング「体づくりというより、体の機能性を高めたい」

2026/03/08
昨季はメジャー自己最多の32本塁打を放ったが本人は後半戦で失速したことに納得していない。その裏にあったのは「長距離砲」としての自分を自分で信じきれない悔しさだった。(原題:[自責の念を語る]鈴木誠也「30本、100打点はもう忘れたい」)

 再び、日の丸のユニホームに袖を通すことを決めた。

 今季はカブスと5年契約最終年。長期契約でメジャーへの扉を開いてくれた球団に、結果で報いたい思いもある。自身の来季以降の契約を大きく左右する、大事なシーズンだ。時差ぼけの影響が強く残るタイプでもある。それでも鈴木誠也は、侍ジャパンからの招集に首を横には振れなかった。

「迷いはありました。でも、あの緊張感はなかなか味わえるものじゃない。これだけのメンバーが集まることもないですからね」

 参加できなかった前回大会の“リベンジ”といった個人的な感情はない。勝負の世界で生きるアスリートとしての本能で、答えを出した。

 WBCの舞台に立つのは、野手最年少で5試合に出場した'17年大会以来となる。先輩について行った当時とは違い、今大会では年長組だ。同じような立場となるはずだった前回'23年は、大会前に左脇腹を痛めて辞退した。大会中には、不振が続いた村上宗隆(ホワイトソックス・当時ヤクルト)を励ますため、元気のない村上の姿を誇張したモノマネ動画をインスタグラムにあげて話題を集めた。今大会でもグラウンド内外で若い選手に直接、サポートする役割も求められる。そして何より、バットでの貢献が期待される。

 米国代表にはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)やポール・スキーンズ(パイレーツ)がいて、ドミニカ共和国代表にはウラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)やフアン・ソト(メッツ)らがいるように、各国が例年以上にピークに近いメジャー選手を招集している。鈴木も今や、米国でも認められた打者となった。辞退した前回大会は、まだメジャー1年目を終えたばかりの「ルーキー」に過ぎなかった。

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photograph by Getty Images

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