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《インタビュー》「彼のパスの速さが好きなんです」田臥勇太が語るPG河村勇輝の“リズム感”と自分との違い「僕はやっぱりシャイなので…」【宇都宮ブレックスの先駆者】

'04年にサンズで日本人初のNBA選手となった田臥
かつて日本人が立つことは不可能と言われた最高峰の舞台。彼によってその道が切り拓かれたのは、21年前のことだった。自らの正統後継者ともいえる小柄なポイントガードの奮闘を、今も現役を続ける日本バスケ界のレジェンドはどう見ているのか。(原題:[先駆者インタビュー]田臥勇太「彼のパスの速さが好きなんです」)

 渡邊雄太が2018年にNBA入りしてから7シーズン、リーグには常に日本人選手がいる状態が続いている。今ではそれが当たり前のような事実となっているが、それまでは日本人がNBAにいるということは容易に考えられるものではなかった。

 最初にその壁を破ったのは'04年にフェニックス・サンズで日本人初のNBA選手という称号を手にした田臥勇太だ。通算4試合というキャリアながらも、デビュー戦で3Pシュートを沈めたあの衝撃は今でも多くのファンの脳裏に焼き付いている。そんな田臥にとって河村勇輝はどのように映っているのか。

サンズ時代は4試合に出場し7得点、3アシスト。スティーブ・ナッシュの指導も受けた AFLO
サンズ時代は4試合に出場し7得点、3アシスト。スティーブ・ナッシュの指導も受けた AFLO

――河村選手の活躍は見ていますか。

「全部見ています。ハッスルでは主力ですし、グリズリーズでもベンチにいる時はどうしているのかなどチェックしています。プレーはもちろんですけど、Gリーグの環境やNBAの環境に対してどういう姿勢でやっているのかなというのはすごく注目しています。河村選手のことは高校時代から見ていますが、やはり自分と同じサイズ感での活躍というのは親近感が湧きます。どういう目線で見ていたり、どういう雰囲気があったり、どういう感じでやっているのかなというのはやっぱり興味があります」

――今のGリーグと田臥選手の米挑戦中のGリーグ(当時はDリーグ)はだいぶリーグとしての環境も立ち位置も違いますよね。

「僕の時はDリーグ1チームに対してNBA3チームが関わっているという状況だったので、そこが一番大きく違いますね。それが今では全チームがGリーグチームを持っていて、そこから上に上がって活躍している選手も年々増えていっています。オールスターでも同じ枠としてプレーできたりと、選手たちがより身近にNBAを感じられる場になっていると思います」

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photograph by Kiichi Matsumoto

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