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【独占インタビュー】「できるならリーグを圧倒して勝ちたい」富樫勇樹が語る“盟友”渡邊雄太がジェッツに与える影響《NBA挑戦・河村勇輝への本音も》
「僕は正直、本当にNBAに入れるなんて思ってやっていたことがないので」
富樫勇樹がそう言い放った時、私を含む取材陣はさぞ間抜けな顔をしていたことだろう。予想外な言葉を聞いて呆気にとられ、一瞬時が止まったようにも感じられた。
そんな私たちを尻目に富樫は続けた。
「だから(日本に)戻ってきたので」
話題が代表のチームメイトである河村勇輝のNBA挑戦に及んだときのことだ。
これまで富樫は河村について度々ポジティブなコメントを残してきた。例えば河村が海外挑戦発表の会見で「田臥勇太選手だったり、富樫勇樹選手を見て、僕はこの決断を一つやってみたいなと思えるきっかけになった。あのサイズで挑戦されたお二人の背中があったからだと思っている」と発言した際は、「学生の時から目標と言ってくれて、光のような速さで追い抜いていった彼を心の底から応援しています」とSNSのXでエールを送っている。
20歳の自分にはNBAの舞台が遠すぎた。
スモールガードとして海外に挑戦した先駆者として、自分のなしえなかったNBAのロスター入りを果たしてほしい。河村にバトンを託すような気持ちで応援しているのではないだろうか。そんな想像を、富樫は一笑に付した。そして出てきたのが冒頭の言葉である。富樫は言う。
「あまり大きな目標を持つ方じゃないんです。その時その時である程度自分の見える目標があって、それに向けてやっている感じなんです。当時もNBAに行くという夢はありました。でも、その前のサマーリーグ、Gリーグ(当時はDリーグ)というステップを踏んでいるときに、NBAの舞台でローテーションに入ってプレーしている自分の姿が正直想像できなかったんです」
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