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《EURO2024 グループリーグ展望》前回王者イタリアは“死の組”に…ドイツ、イングランド、ポルトガルが優勝を争うか?【選手名鑑はビューワーで】

2024/06/17
 1098号の別冊付録「EURO2024 出場24カ国 選手名鑑&ガイド」より、各グループの展望記事をこちらで一挙にご紹介します。選手名鑑はビューワーでご覧ください。誌面レイアウトのまま記事を読めるビューワーは、PC、タブレットなら見開き表示も可能です。

グループA展望 開催国ドイツを伏兵ハンガリーが追う。

 首位通過が期待されるのはドイツだ。昨年9月のナーゲルスマン体制発足後も勝ったり負けたりを繰り返していた“悩める大国”はしかし、今年3月のレジェンド(2021年のEURO終了後に代表を引退していたクロース)復帰を起爆剤にして、大きな波に乗りつつある。

 今年3月の親善試合で、フランス、オランダを破ったチームに指揮官も手応えを掴んでいるはずだ。23-24シーズンの欧州カップ戦でブンデスリーガ勢が躍進を遂げた事実を含め、ドイツサッカーに追い風が吹いているのは確か。ホームアドバンテージもある開催国が首位通過、いや、大会の頂点まで駆け上がっても不思議はないだろう。クロースの復帰で潮目が変わったドイツを、イングランド、フランスに次ぐ優勝候補に推す識者は少なくない。

 そのドイツとの開幕戦に臨むスコットランドは、マクトミネイとロバートソンを筆頭に、プレミアリーグで実績十分の実力者が少なくない。しかし、戦術や組織に際立ったところがなく、今年3月までの10試合で3勝2分5敗。2005年以降ではワーストとなる7試合勝利なしと絶望的な数字が並ぶ。グループステージ突破への見通しは明るくない。

 スコットランドを尻目に16強入りする可能性が高いのは、スイスとハンガリーだ。両国とも前回大会でインパクト(前者は過去最高のベスト8、後者はフランス、ドイツとドロー)を残していて、その3年前のチームに勝るとも劣らない戦力と組織力を備えている。事実、両チームとも予選では危なげない戦いぶりを見せ、プレーオフを経由せずに本大会へのチケットを勝ち取っている。

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photograph by UNIPHOTO PRESS / Getty Images

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