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【独占インタビュー】高橋藍が語るパリ五輪での“後悔”と“甘さ”「1点を獲り切る力をつけたい」《イタリア戦で山本智大に「一声かけておけばよかった」瞬間とは?》
バラエティ番組の収録やスポンサー関連のイベントへの参加、開幕を目前に控えたSVリーグのPR活動など、五輪後の高橋藍のスケジュールはすべて埋まっていた。休日は数えるほどしかなく、この日のインタビューもそんな忙しい合間を縫って行われた。
「9月はフル稼働でした。大変は大変ですけど、僕らはオリンピックでメダルを獲れなかったのに、これだけ注目してもらえるのはありがたいこと。欲を言うなら、もうちょっとだけ、寝たいですけどね(笑)」
今夏のパリ五輪、バレーボール男子日本代表は準々決勝で2時間41分の激闘の末にイタリアに敗れ、最終順位を7位で終えた。試合は日本時間のゴールデンタイム、20時から放送され、日本が何度もマッチポイントを握った末に逆転負けを喫した展開も相まって、多くの人たちをくぎ付けにした。試合後半の平均世帯視聴率は23.1%とパリ五輪全競技の中で最高の数字(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を残した。敗れてもなお、帰国後に高橋は「感動をありがとうと言われることが多くて、ありがたかった」と感謝するが、大会前に掲げた「金メダル獲得」という目標に届かなかったのも現実だ。
期待を背負い、志高く臨んだ五輪で、一体なにが足りなかったのだろう。
靭帯が1本切れて、もう1本は損傷していました。
――予選ラウンド初戦のドイツ戦からフルセットの激闘でした。しかもマッチポイントからの逆転負け。試合中はどう感じていたんですか。
「ひと言で表すなら、すごく難しかったです。思い通りにいかないことが多かった。いつもなら獲れていたポイントが獲れない。ちゃんと打てているつもりだけど拾われるんです。大事な場面で噛み合わず、リズムもつくれなかった。1点を獲る難しさ、どうしたらいいのかという迷いを、ずっと感じていました」
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