「東京五輪で金メダルを獲ったらMMAに転向してUFCで王者になります」
2017年8月、パリで行なわれたレスリングの世界選手権。中村倫也は男子フリースタイル61kg級で初出場し、5位に入賞した。冒頭の発言は試合後に現地で中村が発したものだ。
あれから7年、東京五輪出場の夢こそ、のちに同五輪で金メダルを獲る乙黒拓斗に阻まれたが、中村は有言実行で今、UFCの舞台に立つ。パリでの心境を振り返ってもらうと、「言っていることがめちゃくちゃギャンブルですね」と笑った。
「でも、僕は小さい頃からカッコよくて強い大人たちの背中を間近で見て育ってきた。僕もそういう背中になりたいと思っていました」
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