1992年から大会を支え続けるヤマザキビスケット株式会社。その経営者・飯島茂彰氏を父に持つ宏一郎氏が、未来を語る。
1992年11月23日、当時6歳だった私は旧ヤマザキナビスコカップ決勝で“非日常の世界”を知りました。水色の空の下、国立競技場のスタンドがヴェルディ川崎の緑と清水エスパルスのオレンジで埋まり、会場全体に大音量のチャントが響き渡る。その光景がとても衝撃的だったんです。
表彰式が始まると、旧ヤマザキナビスコ株式会社社長である父が、三浦知良さんやラモス瑠偉さん、武田修宏さんらと笑顔で握手している。なぜ父が大スターたちと仲良くしているのか、不思議に思っていましたね(笑)。
歴代の決勝の中でも、特に印象的だったのが2003年大会です。この試合中、浦和レッズの坪井慶介さんが額から流血し、治療のために一度ピッチを離れました。それでもホッチキスで傷口を塞いで、再び戻ってきた。その闘志と、ひたむきなプレーに心を打たれました。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Asami Enomoto