終始静かな口調で訥々と話すが、その言葉の端々に箱根への強い思いを覗かせる。
デビューとなった昨季は3区15位と厳しい結果に。「長い距離への不安があった」と、夏合宿では昨季以上に走り込みを徹底した。ルーキーイヤーに嘗めた辛酸を糧に、今季は正真正銘のエースとして箱根路に挑む。
「チームのために良い流れを作れるのがエースなのかなと思います。思い浮かぶのは、2区で区間新を出した(東洋大の)相澤晃さん。どんな状態からでも流れを変えられるのは、やっぱり凄い」
全日本大学駅伝は、思い描くエース像をまさに体現したレースだった。自ら1区に手を挙げ、区間2位で襷をつないだ。
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photograph by Takuya Sugiyama