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['02年優勝メンバーが語る]セレソンは20年ぶりに頂点に立つか

2022/07/02
6月6日の日本戦では1−0で勝利。77分にネイマール(右)が落ち着いてPKを決めた
カタールW杯で史上最多6度目の優勝を狙うブラジル。ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、そして指揮官のスコラーリ。'02年日韓大会優勝のレジェンドの見解からその可能性を探る。

 強豪ひしめく2022年W杯南米予選で14勝3分という圧倒的な成績を残し、メッシ率いるアルゼンチンに勝ち点6差をつけて首位で突破。3月末に発表されたFIFAランキングで、ブラジルは4年半ぶりにトップに返り咲いた。

 6月のアジア遠征では韓国代表を5-1と粉砕すると、日本代表との試合ではスコアこそ1-0ながら、内容で圧倒した。

 '02年日韓W杯を制覇したブラジル代表のメンバーは、現在の代表をどう見ているのか。20年ぶり6度目の優勝の可能性について、彼らはどう考えているのか――。

 現在はバジャドリーと、自身が育ったクルゼイロのオーナーを務める'02年大会の得点王・ロナウドは、かなり楽観的だ。

「経験豊かなチッチ監督が、攻守両面で組織的なプレーを叩き込んでいる。攻守のバランスが取れており、チームとしてのまとまりも非常に良い。すべてのポジションで、レギュラーが務まる実力を備えた選手が複数いる。優勝へ最も近い位置にいると思う」

 ブラジルのライバルとしては、フランスとスペインを挙げている。

 20年前のW杯で背番号10を担い、5得点をあげたリバウドも、現在のブラジル代表を高く評価する。

「前大会では、ネイマールが故障明けだったにもかかわらず、彼に頼りすぎていた。しかし、今はビニシウス、ロドリゴら優秀な若手が出てきており、ネイマールにかかる負担が軽減された。これは、チームにとってもネイマールにとってもポジティブなことだ。私は30歳で'02年大会を迎えた。彼も今30歳で、脂が乗った時期だ。私と同じことをやってのけるのではないか」

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photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

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