優れた道具は競技者の力量を引き上げる。
三代目「弘光」を継承し、埼玉県草加市に工房を構える西野勝三さんの竹刀もそんな道具だ。西野さんの竹刀に替えて「日本最難関の試験」と呼ばれる八段審査会に一発合格した剣士もいるほど。名工の一振りを求めて、関西や東北など遠方から高段者が駆けつける。
この道ひと筋66年、82歳の西野さんによると、竹刀づくりの肝は素材と矯た め(反りの矯正)。しかし竹林の減少や地球温暖化によって、近年、竹刀に適した硬く引き締まった真竹の確保が難しくなっているという。
そんな厳しい時代に頼りになるのが、弘光を長年愛用してきた高段者たち。
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