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大分の「釣り師」の真骨頂。 敵陣を切り裂く小塚和季のパス。 ~アシストはJ1でトップタイ~

2019/08/03
3年ぶりのJ1で躍動する小塚。視野の広さと足元の技術を活かし、藤本やオナイウ阿道らの得点を演出している。

 いまやJ1でも指折りのエンガンチェと言っていいかもしれない。大分トリニータの小塚和季だ。

 エンガンチェ(スペイン語)とはアルゼンチンにおけるトップ下の役回り。英語にすればフックだ。モノをひっかける道具――留め金や釣り針といった意味になる。人に見立てれば、釣り師といったところか。

 敵の最終ラインの手前で守備者に食いつかせた瞬間、1本のパスでぐさりと背後をえぐる。そんな芸当をこなす選手がエンガンチェの役割を担うわけだ。

 小塚の真骨頂も、これである。

 一瞬タメをつくってから、1本のパスで敵の防壁をバターのようにやすやすと切り裂いていく。しかも、軽やかに、鮮やかに。

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photograph by J.LEAGUE

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