野球国力No.1を決める大会「プレミア12」。侍ジャパンが挑む敵の陣容とはいかなるものか。世界各国の野球事情に詳しい人気ブログ、「世界の野球」管理人による徹底分析。
日本が所属するグループBでは実績通り、開幕戦で激突する韓国が最大のライバルとなってくるだろうか。ただ、我々がイメージする北京五輪や'09年WBCの頃のチームとはだいぶギャップがある。現在、空前の打高投低となっている韓国プロ野球では、先発投手は外国人への依存度が高く、今回のチームでも明確にエースと呼べるような存在がいない。
かつて北京五輪で日本キラーとして名を馳せたキム・グァンヒョン(SK)や日本でプレーするイ・デウン(ロッテ)、140km台後半の速球で押してくる左腕のチャ・ウチャン(サムスン)といった先発投手の名前が挙げられるが、どの投手も絶対的な存在とは言えない。それを補うのはリリーフ投手のバリエーションの豊富さだ。サイド、アンダースロー系の投手が4人選出されており、左投手も含めると手駒は多い。早め早めの細かい継投は韓国野球の特徴の一つでもあり、次々と繰り出されるタイプの違う投手への対応力が重要となる。
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photograph by Hideki Sugiyama