映像なし、音声のみのラジオ実況。速さと的確さを兼ね備えた高度な話術は、いかにして磨かれたのか?
ラジオでサッカーの実況をするとき、アナウンサーの煙山光紀には独自のスタイルがある。選手の名前とデータを書き込んだ厚紙を両手に持ち、あえて席に座らずに直立する。目に見えない熱を、電波に乗せるために。
現在、煙山はニッポン放送に所属して、サッカーを中心に、野球、五輪、競馬など、あらゆるスポーツの実況を担当している。
「ロンドン五輪では卓球を担当したり、企画でチアリーダーの実況もやりました。ラジオの限界に挑戦したいという思いがあります」
煙山がアナウンサーを志したのは高校生の頃だ。夢を叶えるために立教大学に進学し、徳光和夫やみのもんたを輩出した放送研究会に飛び込んだ。
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photograph by photographs by Shinya Kizaki