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「守備は期待してないから」「選んでよかった」郡司裕也、山縣秀、金村尚真、達孝太、清宮幸太郎が語る“潜在能力を引き出す”新庄剛志の「言葉力」《北海道日本ハムファイターズ》
「僕をサードで使おうと思いますか?」
郡司裕也はよくチームメイトに対して、自嘲気味にこう話す。
仙台育英高、慶大の正捕手として、アマチュア球界のトップレベルで活躍してきた。ドラフト4位で入団した中日では一塁と外野を守ったこともあったが、捕手以外のポジションで試合に出たことは野球人生を通しても数えるほどだった。
それが、2023年6月にトレードで日本ハムに移籍すると、新庄剛志監督からセカンドの練習を命じられ、翌'24年からは捕手、一塁、二塁、外野も守りながら、サードとしての出場が中心になった。
ユーティリティプレーヤーとは一般的に、守備の上手さを武器にさまざまなポジションで出場する選手を指す言葉だが、郡司の場合はむしろ打力を買われ、打席に立つためにポジションの選択肢を増やしている。
'25年の郡司はスタメンとして1番から8番まで経験し、7月には野球人生で初めてセンターを守った。
「ちょっと状態が悪い選手がいたら、そこに僕を当てはめて。打順も『ちょっとここ隙間あるな』と思ったら僕を当てはめてというか。そういう痒いところに手が届くような感じの選手だったのかなと、自分でも思っています」(郡司)

10月のある日、新庄はインスタグラムに動画を上げた。それはセンター、ショート、セカンド、ピッチャーとしてプレーする現役時代の自身の姿で「ボスも昭和の郡司君としてやらせてもらってました」と言葉を添えていた。「だから監督になっても数多くのポジションに挑戦させ チャンスはいくらでもある そのポジションを守らせられた時に、打ちまくれば また違うポジションで必ずチャンスはある そしてまた打つ」とそのメッセージは続く。郡司は言う。
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