普通の人よりも少ない食事なのに、普通の人よりも激しく動く。
アスリートの中にはそんな生活を続ける人たちがいる。
医学の常識に反するそんなことがなぜ可能なのだろう?
好評発売中の雑誌Number Do『体が変われば人生が変わる!?』 より、バレエダンサーの平塚由紀子さんとエアリアル・パフォーマーの若井田久美子さんの食生活について、本日は後篇を公開します。
アスリートの中にはそんな生活を続ける人たちがいる。
医学の常識に反するそんなことがなぜ可能なのだろう?
好評発売中の雑誌Number Do『体が変われば人生が変わる!?』 より、バレエダンサーの平塚由紀子さんとエアリアル・パフォーマーの若井田久美子さんの食生活について、本日は後篇を公開します。
また彼らの食事は内容も実に興味深い。
たとえば、バレエの平塚さんは和の素材をつかった食事を積極的に食べるようにしている。たしかに和食は肥満になりにくいとされるが意外と砂糖を多く使っているため単にカロリーが少ないというわけではない。笠岡准教授が指摘するのはダシ(出汁)の効用だ。
「ダシの中には食欲を抑制するヒスタミンの原料であるヒスチジンが豊富に含まれています。だから、かつお節を効かせたダシを使った料理、たとえばみそ汁や煮物は少ない量で高い満足感を得るにはうってつけの献立といえます」
さらにダシには脂肪摂取の欲求を抑える効果もあるのだという。そういえば平塚さんも「油分とダシは喉の奥の同じ部分で楽しむ味だと感じているため、油っこい料理が欲しくなったらダシを効かせた料理を食べるようにしています」と語っていた。
また、今回取材した小食アスリートは皆、炭水化物をあまり食べないようにしていた。
エアリアル・パフォーマーの若井田さんはどちらかといえば洋食派だが、朝にシリアル、昼にはサンドイッチを半分つまむ程度で、夕方以降は炭水化物を摂らないように心がけているという。
<若井田さんの朝>612kcal。朝はしっかり食べ、夜はシンプルに。
「魚よりお肉が好きなのでタンパク質は肉から摂ることが多いですね。私の実家はボクシングジムでしたので、食卓にはジムの練習生に出すのと同じ肉中心の料理ばかりでした。子供のころからお米のご飯はほとんど食べないで育ったんです」。その後、日体大に進み、体操選手となったが大学時代もお米を食べたことはほとんど無いという。
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photograph by Atsushi Hashimoto