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【独占インタビュー前編】「だからあまり人に言いたくない」大谷翔平が語るバッティングの“正解”、そして自分の感覚とデータの関係《昨季54本塁打の中でベストの1本は?》

2025/03/19
3月にアメリカで独占インタビューに応じた大谷翔平
頂点を極めた打者として、そして復活を期す投手として。3月上旬、自らの野球の思考法と技術論を詳らかにした。しかし、しきりに「本当は人に言いたくない」と前置きする。その言葉こそ、尚も進化の途上であることの現れだった。《ロングインタビュー前編。後編はこちらからご覧ください》(原題:[開幕インタビュー]大谷翔平「今が正解だと思っていません」(前編))

――ドジャースでのスプリング・トレーニングを過ごすのは2年目になりますが、1年目の昨年と気持ちは違いますか。

「そうですね、とくに初日は違いました。去年はみんな知らない、初めての人ばっかりだったので、ずっと自己紹介していました。『よろしく』『よろしく』って」

――野球についてはいかがですか。

「全体的には一緒です。ただ今年はピッチャー組のメニューが入ってきているので、そういう意味では違うかな。去年のスプリング・トレーニングではピッチャーとしてのリハビリはしていたにしても、バッターとしてのメニューだけだったので、ほとんどやることがなかった(笑)。ケージで打って、ウエイトして、それくらいで帰っていたので、やることがなさすぎました。だから去年は『こんなに軽くていいのかな』みたいな感じで毎日が終わっていました」

――確かに、ピッチャーとバッターの2つをやっている今年の練習メニューはバリエーションが豊富で、日々、やっていることが違っている感じがします。

「やっと正常に戻ったな、という感じです(笑)。まだピッチャーとしては実際にゲームでは投げていないので、今ですらボリューム的には少ないんですが、そこは左肩のリハビリも続いているので……毎日、練習の最後に左肩のリハビリを1時間やってから帰るという流れなので、ボリューム的にはやっている印象がありますが、強度的にはいつもの年に比べれば高くないですね」

――左肩の回復については、思った以上に厄介な感じがありますか。

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photograph by Nanae Suzuki
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