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<少なく食べて、なぜ動ける?>小食アスリートの研究。~バレエダンサー&エアリアル・パフォーマー(前篇)~

2013/01/13
 普通の人よりも少ない食事なのに、普通の人よりも激しく動く。
 アスリートの中にはそんな生活を続ける人たちがいる。
 医学の常識に反するそんなことがなぜ可能なのだろう?

 好評発売中の雑誌Number Do『体が変われば人生が変わる!?』 より、バレエダンサーの平塚由紀子さんとエアリアル・パフォーマーの若井田久美子さんの食生活について、本日は前篇を公開します。

 牧阿佐美バレヱ団で活躍したバレエダンサーの平塚由紀子さんは「食事を抜いた時の方が、胃や腸が元気に動き出すのが実感できるほど調子がよくなり、身体も軽くなる」と語る小食の人だ。40歳となった今も現役で舞台で踊り続ける高い身体能力を維持している。

 1日1400キロカロリー程度の食事を10代後半から現在まで続けており、体型は長年変わらない。20歳代にあつらえた舞台衣装が今でも着られるという。

<平塚さんの朝>朝食121kcal。朝のフレッシュジュースはバナナ、リンゴ、ニンジン、レモン汁、青汁、ヨーグルトなどをミックス。

 また、エアリアル・パフォーマンスの日本における先駆者である若井田久美子さんも「お腹が一杯だと心地よくない」と感じるほど少ない食事が習慣となっている生活だが、空中でダンスパフォーマンスを繰り広げる強靱な肉体を備えている。

 53歳の彼女は第一線で活動する現役のパフォーマーであり、50歳過ぎての空中パフォーマーは世界でも稀な存在である。高い天井からつり下げられたティッシュー(演技用の布)につかまり自力でわが身を引き上げ、空中演舞を披露するのだから並大抵の筋力、特に瞬発力無しでは務まらない。

 体重が増えるとパフォーマンスに悪影響が出るが、ただ軽くすれば良いものではないらしく、空中ダンスに必要な筋肉を落とさないようにしなければならない。確かに若井田さんの上半身は引き締まり、広背筋が美しい。

 この二人とボートレースの後藤選手に共通するのは、プロとして必要な筋肉は本番か本番同様の練習を重ねることで作るように心がけており、ウエイトトレーニングなどは必要最低限に留めている点だ。

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photograph by Atsushi Hashimoto

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