整備が進む投手陣に比べ、今季も打撃が課題のサンディエゴ・パドレス。その貧打線にあって、メジャー3年目の飛躍を期待される選手がいる。強打の外野手、ウィル・ベナブルだ。
そんな彼は少しばかり変わった経歴を持つ。「多くの選手はメジャーリーガーに憧れて育ったと思うけど、僕の場合はそうじゃなかった。正直に言うと野球があんまり好きじゃなかった」。12年間メジャーでプレーしたマックスを父親に持ちながら、ベナブルは野球場に連れて行かれても係員たちとバスケットボールで遊んでばかりいた。なんとなく続けた野球だが、高校途中で見切りをつけてしまう。その後「情熱を注ぎ込んでいた」というバスケットボールを続けるために、名門プリンストン大学に進学。優秀なアスリートにありがちな複数スポーツの掛け持ちをせず、2年間バットを握ることは一切なかった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Yukihito Taguchi