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<私とラン> 市民ランナー・山口正史 「ダイエットの手段がいつしか生きる目的に」 

text by

栗田孝子

栗田孝子Takako Kurita

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photograph byAtsushi Hashimoto

posted2011/02/17 06:00

<私とラン> 市民ランナー・山口正史 「ダイエットの手段がいつしか生きる目的に」<Number Web> photograph by Atsushi Hashimoto
いま全国で多くの大人がランに目覚め、汗を流し始めています。
走る目的もスタイルも、それぞれに異なる大人たち。
「Number」が初めて一冊まるごと“Doスポーツ”を特集した「Number Do」では、連続インタビュー企画「私とラン」で、彼らの「走る」を覗いてみました。
Number Webでは、雑誌未収録部分も掲載した「私とラン」特別編を公開。
第17回は、通勤で駅の階段を駆け上がれなくなったことをきっかけに
走り始めたという山口正史さんに「ラン」について語っていただきました。

 4年前のある朝、会社へ向かう駅の階段を駆け上がったとき、息が上がり、あと残り数段というところで足がもつれ、無様にも転がってしまったんです。そんな自分があまりにも不甲斐なくて、一念発起して走り始めました。しかも、気づいたら20代の頃から体重が18kgも増えていたんです。この体重、この体脂肪を減らすこと、この決意が走るきっかけです。

 そうしたら、みごとにはまってしまい、いまでは走るために毎日を生きていると言っても過言ではありません(笑)。

家と会社を往復するだけだった単調な毎日が一変。

 手帳のスケジュールも仕事や飲み会の予定より先に、ランニングの練習やレースのスケジュールから埋まります。それまでは家と会社を往復するだけだった単調な毎日が一変。走ることを通じて喜怒哀楽を感じ、刺激的な毎日を過ごせるようになりました。

 もちろんダイエットも大成功。体重も76kg→58kg 、体脂肪率22%→9%、20代の頃に戻り、メタボ脱出に成功しました。

 ただ、要注意は走りすぎによる故障です。最近は走らないときのトレーニングの重要性に目覚め、体幹トレーニングなどさまざまな練習法を研究し取り入れています。

 45歳までにフルマラソンで2時間40分を切り、自己ベストを更新すること。そしてその後は世界中のマラソン大会を楽しみながら走るのが夢です。

              ◇    ◇    ◇

◆山口正史さんへのQ&A
    41歳、会社員。

Q1 走りはじめたきっかけは?
体重18kg増。ある日階段で無様に転んでしまい火がついた。

Q2 どのくらいの頻度で走っていますか?
6回/週

Q3 走る日のタイムスケジュールは?
昼はジムのトレッドミルで30分ラン。夜は競技場で90分ラン。

Q4 お気に入りのコースは?
起伏に富む東宮御所周回コース。

Q5 はいているシューズは?
アシックス ソーティマジック。

Q6 走るときに聴く音楽は?
なし。街の喧騒、風の音がBGM。

Q7 今までのベストタイムは?
02:42:46(フル)

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