女三代フルマラソンに挑むBACK NUMBER
女三代、ついに本番の大阪マラソン。
まさかの結果、そして驚きの発言が!
text by
中島彩Aya Nakajima
photograph byAya Nakajima
posted2014/10/30 15:20
大阪の町を走る女三代。序盤はいたって順調なペースで走っていたが……。
~前回までのあらすじ~
来る10月26日(日)に開かれる大阪マラソンに出場することになった27歳の私、55歳の母、79歳の祖母。
フルマラソンはもちろん、100kmマラソンや24時間マラソンにも出場したドMランナーの私、去年の大阪マラソンを制限時間ギリギリながら完走したことを自慢する母、「私も完走できる!」と自信満々ながらフルマラソンの距離が42.195kmだということすら知らなかった祖母。
ランニングを始めて2カ月半、最初は3kmしか走れなかった祖母も、歩きを混ぜると13km程まで距離をのばせるようになりました!中之島公園や大阪城公園など、大阪マラソンでも通る名所で、街の人にもエールを受けながら練習に励む日々!
9月中旬には、皇居で行われた10kmマラソンを無事、完走。初めての大会参加で、確実に自信がつきました。そして、9月末には、ハーフマラソンに挑戦。なんとか21km強の距離は踏んだものの、制限時間内に関門を通過できないという課題ができてしまいました。
その反省を活かして、ラスト1カ月は、調整の練習。ゴールを先祖のお墓に設定し、遠出したランニングで迷子になったりもしたけれど(笑)、祖母は1km8分半で走る脚力が、確実についてきました。大会に向けて、ラスト1週間は、食べ物や練習内容で万全に調整!
いざ3人は、夢のフルマラソンを完走できるのでしょうか!?
今から走るのに、まさかの府知事に逆エール!
10月26日、日曜日。秋晴れの大阪で、4回目となる大阪マラソン2014が開かれました。
スタート地点「大阪城公園」に、全国から約3万人の市民ランナーが集合。私たち三世代も、お揃いの赤いTシャツに水色のキャップをかぶり、ゼッケンには「走る三世代」というネームを入れて、いざ参戦です!
79歳の祖母はというと、朝から開口一番「お通じが快調やから絶対いけるわ!」と自信満々! 母も持病の偏頭痛がその日は無かったそうで、三世代わくわくでスタートに立ちました。
午前9時にレースがスタートし、ゴールタイムを申請した出走順で、私たちは9時23分ごろ出発。
「ついにこの日が来たんだ!」とスタートゲートを踏むその時を感慨深く感じていた私の横で、母はゲート横のお立ち台で手を振っていた松井大阪府知事にテンションマックス!
母が「お母さん! 松井さんやで! 手、振ってはるで!」と大興奮で祖母に伝え、祖母も「ほんまや! 松井さんがんばれ!」と、今からマラソンを「がんばる」のは私たちだというのに、謎の逆エールを送りながらスタートしました。