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甲子園の風BACK NUMBER
巨人「中学生指名」のウラ側で…“もう一つの事件”が!? 中学球界《絶対王者》を無名校の左腕が追い詰めたワケは? 秘密は「新世代の海外ギア」にアリ
posted2026/11/06 11:01
中学軟式野球界の“絶対王者”を相手に好投を見せた早実中の佐野魁。その覚醒のウラにはあるメジャーリーガに縁の深いギアが…?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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今夏の全中東京都大会で、中学軟式野球界の“絶対王者”駿台学園を追い詰めた早実中。その立役者となったのが、前年までは控え投手だった佐野魁だ。
実は佐野が飛躍を遂げた最大の背景にあるのが、昨今日米のトッププロの間で急速に広まっている「あるトレーニング」だ。
それが、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がケガからの復帰プログラムで導入し、いまでも試合前のキャッチボールでも活用していることで知られるドライブライン・ベースボール社のプライオボールを用いたトレーニングである。
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プライオボールは、重さや大きさの異なるボールを投げ分けることで、肩周りの可動域を広げ、肘や肩への負担を軽減しながら効率的な腕の振りを身体に染み込ませていく最先端のギアである。プロの現場では活用が進むものの、中学野球の部活動で積極的に導入しているケースはまだ極めて珍しい。
きっかけはスポーツの知見やデータ分析に詳しい父からの勧めだったという。
「使い始めたのは中学2年生の途中くらいからでした。大谷選手やメジャーリーグのトップ選手が使っていると聞いていたので、素直に信用して試してみようと思えたんです」
最初は半信半疑だったというが、その効果はすぐに身体の感覚として現れた。
「正しい方法で使うと、投げる前にやるだけで劇的に肩が軽くなるんです。やらなかった頃と比べて、腕の振りや球のノビが全然違いました」
非強豪校ゆえの自由な練習+科学技術で覚醒!?
もちろんプライオボールは「魔法の道具」というワケではない。それを真の覚醒へと繋げたのは、佐野自身の柔軟な試行錯誤である。
少年野球や中学野球の現場では、指導者がフォームの細部まで手取り足取り指示を与え、決まった型にはめ込もうとするケースが少なくない。しかし、非強豪校という環境も相まって、早実中では「腕をこう振れ」「膝をこう使え」といった細かいフォームの矯正は行われなかったという。

