野球クロスロードBACK NUMBER

「そんなにすごい人だったんだ…」ドラフト“2球団競合”右腕に金言を授けた「甲子園で完全試合」のレジェンドは誰? 青学大・鈴木泰成の進化の秘密

posted2026/10/27 11:01

 
「そんなにすごい人だったんだ…」ドラフト“2球団競合”右腕に金言を授けた「甲子園で完全試合」のレジェンドは誰? 青学大・鈴木泰成の進化の秘密<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

最速155キロの剛腕でソフトバンクから1位指名を受けた青学大の鈴木泰成。その成長を促したコーチとは何者だった?

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

PROFILE

photograph by

Nanae Suzuki

 2026年も大きな盛り上がりを見せたプロ野球ドラフト会議。福岡ソフトバンクホークスと千葉ロッテマリーンズの2球団が1位指名したのが青山学院大学の鈴木泰成投手だ。ドラフトの“目玉候補”と言われ、その評価通りのドラ1指名を受けた22歳は、一体何者なのだろうか?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

 ドラフト会議で2球団競合の末にソフトバンクから1位指名を受けた青山学院大の鈴木泰成。大学で学んだ大きなひとつが「投げることで筋力を鍛える」ことだった。

 鈴木にその意識を根付かせてくれたのが、コーチの中野真博である。

 金沢のエースだった1994年のセンバツ初戦で史上2人目の完全試合を達成した、知る人ぞ知る高校野球界のレジェンド。

ADVERTISEMENT

 鈴木は中野の偉業を大学に入ってから知り「そんなにすごい人だったんだ」と、尊崇の念を抱いたという。青山学院大から東芝と、名門で右腕を振ってきたそのコーチの導きは的確だった。

 常廣の事例がわかりやすい。

 大学3年時に中野の指導によって右足の内転筋を意識するようになり、ピッチャーとしてひと皮剥けた。鈴木も「ピッチングでしか使わない筋肉もある」と、中野から細かい箇所まで意識を高めるよう指導されたのだ。

名コーチは「本人が気づくことが大事」

 そのことについて、中野本人はきっかけを与えるだけだと、普遍的な意見を述べる。

「こちらの考えで『はい、はい』と言わせるより、本人が気づくことが大事じゃないですか。僕らはヒントを与えられるけど、選手が出すものが答えなんで」

【次ページ】 大学日本代表でも“エース”に

1 2 3 NEXT
#鈴木泰成
#中野真博
#常廣羽也斗
#猪俣駿太
#有馬伽久
#宮原廉
#安藤寧則
#福岡ソフトバンクホークス
#千葉ロッテマリーンズ
#青山学院大学
#金沢高校
#東北福祉大学
#立命館大学
#近畿大学

プロ野球の前後の記事

ページトップ