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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「行くか、行かないか」巨人・織田翔希“強行指名”の舞台裏〈松井秀喜監督誕生〉前夜の緊迫「編成本部長の顔は強張ったまま」ドラフト会場で何が起きたか
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byYuki Suenaga/JIJI PRESS
posted2026/10/24 11:30
巨人の横浜高・織田の強行指名は大きな注目を集めた
その瞬間、会場には「え~!」と「うわ~」が入り混じったような高音のどよめきが響き渡った。ホテルの2階にあるプレスルームは一斉に慌ただしくなり、3階の取材スペースに向かって一足早く階段を上り始める記者も現れる。そして、12球団の1位指名が終わると、巨人の責任者である水野がいかにも神妙な面持ちで報道陣の前に現れた。
表情を崩さない織田、水野編成部長は…
インタビュアーから強行指名までの経緯を問われると、水野は慎重に言葉を紡ぎ始めた。
「いや、もう……彼も本当にすごい思いで決断して会見したのだと思いますけど、我々も本当にいろいろ協議して決断して指名させていただきました。もうそれ以外、何もないです」
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巨人から1位指名を受けた瞬間からの数秒間、テレビ画面に映し出された織田の表情は驚くほど変わらなかった。一斉にフラッシュが焚かれても、真一文字に結んだ口元は緩まない。その表情から複雑な胸中を感じ取った視聴者は決して少なくなかったはずだ。
織田はその後、TBSの番組内で指名直後の胸中を明かした。
「正直ビックリしています。非常に光栄な指名をいただきましたが、会見させていただきました通り、アメリカに挑戦する気持ちは全くブレません」
NPBを経由してのメジャー挑戦というプランについて「これまでたくさん悩んできた中にそういった思いも正直ありました」と振り返った上で、米球界挑戦を決断した意志に迷いはないかと確認されると「そうです」ときっぱり言い切った。
一方、巨人編成部長の水野は終始、強行指名した相手の心情を慮っていた。織田について語った言葉に滲んでいた新生ジャイアンツの“覚悟”とは――。〈つづく〉

