甲子園の風BACK NUMBER
「日本でもっとも若いコーチ陣」「1年生を主将に」26歳で就任、3年目で甲子園出場…あの斬新ユニ校の青年監督の本音「目標が『出たい』ではダメ」
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元永知宏Tomohiro Motonaga
photograph byKYODO
posted2026/10/13 06:07
斬新なユニフォーム、若いコーチングスタッフと話題に事欠かない青藍泰斗高だが、青山監督は真摯な指導哲学を持つ
斬新なユニフォームで話題に
2025年夏の甲子園で、青字に白いストライプという斬新なユニフォームに身を包んだ青藍泰斗は、2007年夏に日本一になった佐賀北(佐賀)に挑んだ。
しかし、栃木大会決勝でエースとして完投し、四番として同点タイムリーヒットを放った永井竣也は晴れ舞台で実力を発揮することができなかった。守備の要であるショートの佐川もふたつのエラーをおかした。4対4で延長に突入した試合は、佐賀北のスクイズでサヨナラ負け……。
初めて甲子園に立った青山がこう振り返る。
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「もちろん、甲子園で試合をするという緊張が生徒にはあったでしょう。それよりも、栃木大会で優勝したという達成感があって、次の目標をすぐに設定し直すことができなかったことが大きいと感じています」
名門・作新を破って甲子園出場という快挙を成し遂げたが、その先のロードマップがなかったと青山は言う。しかし、栃木大会の決勝が7月27日、佐賀北との1回戦が8月9日だったことを考えれば、誰も責めることはできない。
監督として指揮をとった青山は甲子園で何を得たのか。
「1回戦に負けて思ったのは、目標が『甲子園に行きたい』ではダメなんだなということです。それが3年生からの後輩への置き土産になったと思います。それを財産として生かさないといけません」
これは甲子園に出た者にしか実感できないことだ。
「対戦する前は、自分たちが普通にプレーできれば佐賀北に勝てると分析していました。でも、それが難しかった。いつも通りに戦えなかった3年生を見て後輩が何を感じたのか。それが大事だと思います」
次なる目標とは?
負けた悔しさを糧にするためには、コンスタントに甲子園に出なければならない。そんな思いを持って青山は栃木に戻った。
「できるだけ高い目標を掲げろと言う人もいますけど、私はそうじゃないと思っています。今の世代の目標は甲子園で勝つこと。そこに向かってひとつひとつ進んでいきます。甲子園で1勝すると、見える景色が違ってくるんじゃないかと思います。勝ってみんなで校歌を歌うことが次の目標ですね。
1回甲子園に出ただけでは『たまたまだろう』と思われるでしょう。そういう声をエネルギーに変えていきたいですね」
野球ファンを驚かせたあのユニフォームが話題にならなくなった時、青藍泰斗の時代が訪れるのかもしれない。
〈全3回/専大松戸編につづく〉
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