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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「子供のままじゃダメ」超人見知りだった弟が“男子バレー次世代エース”に…兄だけが知る甲斐優斗23歳の素顔とは?「弟に足りないのは“経験”だと思う」
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byGetty Images
posted2026/10/01 11:04
チーム最年少でパリ五輪に出場するなど、次世代エースと期待を集める甲斐優斗。同じSVリーガーの兄・孝太郎はそんな弟をどう見ているのか
孝太郎も、2023年2月にブランが大学生を集めてフランス遠征を行った際、優斗とともに選ばれた有望選手の1人だった。身長188cmとオポジットとしては小柄だが、鋭いスイングから幅広いコースに強烈なスパイクを打ち分けるサウスポー。勝負強いサーブは兄弟の共通点だ。弟が先を行くかたちになったが、優斗がパリ五輪のメンバー入りを果たした時、こう語っていた。
「悔しさとかは全然ないですね。自分は自分の道を歩いているだけなんで。さすがにあのレベルまで行っちゃうと、すごいなーって。嬉しいです」
孝太郎の話を聞いていると、兄の愛情は一方通行のようにも聞こえるが、実はそうでもないようだ。今夏、優斗に兄のことを尋ねると、こう話していた。
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「自分の前をずっと走ってくれるので、そこに自分がついていって、やってきた感じです」
今では追い越しているのでは?と聞くと、こう続けた。
「結果的に見たら追い越しているのかもしれないですけど、兄は兄だし。兄のほうがたぶん、チャレンジャーというか。いろんなことにチャレンジして、できることを全部やっているような感じがします。サントリーではなかなか試合に出られない中でも、自分のよさを出していると思いますし、チームに残り続けているのは、やっぱり何か武器があるからだと思うので」
その言葉を孝太郎に伝えると、「弟からそういうことを言われることは基本的にないので、新鮮ですね」と照れ笑いした。
「でも弟のほうが、自分より有望というか。やっぱり2mの選手はなかなか出てこないし、それプラスあの攻撃力なので。弟に足りないところは出場機会と経験だと思う。アジア大会では出場機会をもらえると思うので、そこで自分のよさをしっかりと出してもらえればなと思います」
ムセルスキーが引退、勝負のシーズン
孝太郎にとっても今季は勝負の年だ。サントリーのオポジットには、昨季まで身長218cmのドミトリー・ムセルスキーという絶対的な存在がいて、孝太郎の出場機会は主にリリーフサーバーだった。だがそのムセルスキーが昨季限りで現役を引退。新たに加入したワシム・ベンタラも、昨季までイタリアのペルージャで、セリエAや欧州チャンピオンズリーグ、世界クラブ選手権など数多くのタイトルを獲得してきた世界的な選手だが、チャンスが増える可能性はある。
「SVリーグは海外リーグと違って連戦があったりするので、ベンタラ選手がキツくなったり、1本切れなかった時に、自分が入ってすぐに1本サイドアウトを切るとか、そういうところでもチームに貢献できたらと思います」
ブルテオン戦で弟と対戦する場面では、ベンチから指示がない限り、サーブは「意識的に(弟を)狙います。崩れやすいから」という兄。SVリーグでの対戦を楽しみにしながら、アジア大会は全力で応援する。〈全2回/前編から読む〉


