- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
「ティリ監督に呼ばれて…悔しかった」“まさかの落選”、男子バレー甲斐優斗23歳が誓うアジア大会での覚醒「やってきたこと全部出せたら」
posted2026/10/01 11:03
アジア大会に出場する甲斐優斗(23歳)
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
AFLO SPORT
自分の存在価値を見せつけるかのように打ち込むスパイク、サーブの破壊音が響き渡る。9月27日から始まったアジア大会の男子バレーボールで、23歳の甲斐優斗が躍動している。
アジア大会に先立ち、9月13日まで北九州市で行われたアジア選手権で、日本代表は優勝を果たし、今年最大の目標であったロサンゼルス五輪の出場権を勝ち取った。
その出場メンバー14人の中に、身長2mの大型アウトサイドヒッター・甲斐の名前はなかった。専修大学2年だった2023年のネーションズリーグで国際大会デビューを果たして以降、24年のパリ五輪を含め、A代表で臨むすべての大会でメンバー入りを果たしてきた甲斐にとって、初めて経験する落選だった。
“不測の事態”に備えた決断
ADVERTISEMENT
「アジア選手権に向けて、メンバーを選ばなければいけない」
北九州に向かう前に行われていた8月のNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)合宿で、日本代表のロラン・ティリ監督は、甲斐を呼んでそう切り出した。
監督にとって難しい決断だった。悩んだのはミドルブロッカーとアウトサイドヒッターの構成だ。ミドルブロッカー陣のコンディションが万全なら、ミドルは3人で臨み、アウトサイドは石川祐希、高橋藍、富田将馬、大塚達宣、甲斐の5人を登録することができた。だがミドルの中心として考えていた小野寺太志が左膝を痛め、別メニューでの調整が続いていた。アジア選手権ではプレーできるよう準備していたが、大会中の不測の事態に備え、ミドルブロッカーを4人登録することに。そうなるとアウトサイドを4人に絞らなければならない。
「アウトサイドに関しては、富田と大塚がそれぞれの役割をしっかりと担っていたので」とティリ監督。
不動の先発だった石川、高橋に加え、ネーションズリーグで再三、途中出場からサーブレシーブを立て直したり、流れを変えて逆転勝利に導く役割を果たしていた富田、大塚が選ばれた。
そうした経緯は甲斐にも伝えられた。

