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「錦織圭は救世主」“テニスはお荷物”から一変「加入者爆増で臨時ボーナスまで…」あの日、WOWOWに何が起こったのか「あの瞬間を境に全社員が…」 

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近藤裕介

近藤裕介Yusuke Kondo

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photograph byAFP/JIJI PRESS

posted2026/09/29 11:04

「錦織圭は救世主」“テニスはお荷物”から一変「加入者爆増で臨時ボーナスまで…」あの日、WOWOWに何が起こったのか「あの瞬間を境に全社員が…」<Number Web> photograph by AFP/JIJI PRESS

2014年全米オープン準決勝でジョコビッチを下し、喜びを爆発させる錦織圭

「会社はジョコビッチ戦の前後で、もともと時間が決まっていたカスタマーセンターでの加入の電話受付を24時間態勢にしました。それでも全然足りなくて、電話を受けるスタッフさんもどんどん増やしたのですが、まったく、さばききれませんでした。チリッチとの決勝戦が始まっても、まだ電話が鳴りやまなくて、見たかったのに見られなかった人も出てしまった。そこは本当に申し訳なかったです。ただ、日本中がテニスに注目して、熱狂していて、それを放送している自分たちが誇らしかったです。社内でも、うれしい悲鳴が上がっていました」

社長賞に“錦織圭ボーナス”「すべてががらりと…」

 2014年9月の新規加入件数15万3273件は、2026年9月現在もWOWOW史上最高。決勝のチリッチ戦の視聴者数は、WOWOWのスポーツ中継で歴代1位だ。「全米オープンテニス錦織選手決勝進出の感動を日本全国に届けた」として、当時の制作局と営業局は社長賞を受賞。一連の錦織フィーバーを受け、「特別大入り袋」として社員に臨時の“錦織圭ボーナス”も支給された。

「一番の変化としては、テニスコンテンツに対する社内の温度が変わりました。昔のWOWOWは、『テニスはお荷物だ』という前提があったんです。でも、歴代のプロデューサーたちがあきらめずにテニス中継を続けて、錦織選手のおかげで2014年にようやく花が開いた。あの瞬間を境に、会社の全員が『テニスってすごいね』と思ってくれるようになった。新卒採用でも、テニス経験者が受け始めるようになって、すべてががらりと変わりました。テニスといえばWOWOWだよねと。錦織選手は、本当に救世主です」

 加藤はその後、晴れて“錦織担当”に就任し、世界中を追いかけて取材をすることになる。4大大会の度に食事に同席し、親交を深めた。「プエルトリコの夜」に交わした熱い会話や、ペアを組んで戦ったピックルボールで体感した錦織の負けず嫌いエピソードなど、最も近いメディアとして密着し続けたからこそ見えた、スーパースターの素顔を明かす。《第2回につづく》
#2に続く
「えーっ! 写真見せてくださいよ!」錦織圭が“恋バナ”に反応「可愛いじゃないですか!」密着取材クルーに“怒った”納得の理由「勝ちにいくんですよ」

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