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「ウインク、バズってるよ」に思わずツッコミ…仙台育英“史上初の女子部員”が甲子園で感じた世間のリアルは? それでも「面白いな」と思えたワケ 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/10/01 11:04

「ウインク、バズってるよ」に思わずツッコミ…仙台育英“史上初の女子部員”が甲子園で感じた世間のリアルは? それでも「面白いな」と思えたワケ<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今夏の甲子園で大きな話題を呼んだ仙台育英の星よつは(3年)。イレギュラーな注目を本人はどんなふうに受け止めたのだろうか?

「最初は困惑しましたけど、ストレスとかそういう感覚は全然なかったです。須江先生や猿橋先生たちから気にかけていただきましたし、『ネットって、やっぱりこういう感じなんだ。世間って面白いな』くらいの感じで、みなさんの反応を見ていましたね」

 SNSが活発となった現代において、表舞台に立つ以上、事実の“切り取り”は宿命として受け止めなければならない側面がある。

 そこに関して星は、拒絶でも自己防衛でもない、達観した行動理念をすでに携えている。

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「そもそもこういう存在なので(笑)、『世間に見られるから』というよりかは、『気をつける必要をなくそう』というふうに思っていて。誰かが見ていても見ていなくても、一人ひとりに一礼して挨拶をするとか、人から称賛されるような行動も普通にできるようにしようって、高校に入学当初から特に気をつけてきたことなんで。自分では注目されたからって何かを変えたってことはないです」

 いかなるときも泰然自若と振る舞う星を、須江は「頼もしい」と言う。

 そして仙台育英を束ねる男は、昭和的精神論ではなく、自分の設定した目標のために邁進する“令和的根性”という独自の持論を展開しながら、星の道程を評価する。

「切り取り方のほとんどの場合が『本当はそうじゃないのにな……』みたいなところってあるじゃないですか。リアルで見てきた人間にしか伝わらないことってあると思うんですよ、正直。そんななかでも、彼女は前例のないことに対して、今の時代は使い古されてしまったような『本気』とか『忍耐』を発揮して、歯を食いしばって地道に自分の人生の扉をこじ開けていったんですよね」

 仙台育英で「初の女性部員」という立場に翻弄されず、甲子園で“ウインクした”と切り取られても、うろたえることはない。

 そこには星よつはという、ひとりの高校球児としての人生の歩みがあるからだ。

なぜ「名門校初の女子部員」を目指したのか?

「小学生のときに『女の子なのに頑張って、すごいね』みたいに言われて、ちょっと引っかかって。『女の子だから』じゃなくて『自分だからすごい』と言われるようになりたいって思ったことがあったので」

 振り返れば、星は仙台育英に入る前から立志を果たすために自己を磨いていたのである。

<次回へつづく>

#2に続く
小学校時代は「エースで主将」も…なぜ裏方を目指した? 仙台育英“史上初の女子部員”が明かした「納得のワケ」入部に必要だった“3つの条件”とは
この連載の一覧を見る(#1〜4)

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