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「ウインク、バズってるよ」に思わずツッコミ…仙台育英“史上初の女子部員”が甲子園で感じた世間のリアルは? それでも「面白いな」と思えたワケ
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田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/10/01 11:04
今夏の甲子園で大きな話題を呼んだ仙台育英の星よつは(3年)。イレギュラーな注目を本人はどんなふうに受け止めたのだろうか?
そんな構図は、星自身も理解していた。
「須江先生をはじめとするたくさんの方々のご協力があって、女子部員として初めて仙台育英に入れていただいたのは事実なので。注目されて嫌な気分は全くないですね」
入学してからは学生コーチ兼マネージャーとして、普段の練習では男子部員と同じ格好でグラウンドを走り、公式戦になれば伝統のアイデンティティに染まってスタンドで声を嗄らした。最上級生となった2年生の秋からは、記録員として選手たちと足並みを揃え、毎試合ユニフォーム姿でベンチに入る。
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星の「いつも通り」は、少なくとも宮城県の高校野球界ではほぼ知られている。そのため、夏に仙台育英の甲子園出場が決まると、県高野連の理事長からも「もう(ユニフォーム姿でベンチに入る)許可を取ってあるから、胸を張って甲子園に行ってこい!」と、送り出されたほどだった。
甲子園の開幕戦となった初戦。
監督の須江航が「高校球児にとって最高の夜更かし」と位置付けているナイターでの試合で、星は自らの役割を全うした。
須江監督も「戦力として大きな存在です」
ライトからレフトへ吹く、甲子園球場特有の浜風の行方。試合開始が薄暮だったことから、太陽の沈み方によって守備などに与える影響を読み取りながら、スコアブックに記録を書き込む。試合中、自分の隣で指揮を執る須江から、バッターの前の打席の傾向ほか選手の状態を聞かれても、即座に的確な答えを導き出す。
そういった様に監督は、このように信頼を置いていたものだ。
「僕やプレーヤーが気づかないことも気づいてくれますんで。戦力として大きな存在です。とても助けられています」
札幌日大に3-1で勝利した裏には、星の記録には残らない貢献があった。試合が終わり、ベンチ入りメンバーに続いて、控えの3年生たちと手分けをしながら両手に荷物を抱え控室に戻ってきた星を、「待ってました」とばかりに報道陣が囲む。
質問が矢継ぎ早に飛ぶ。
「試合が終わってどうだったか?」「甲子園で印象に残ったことは?」
様々な問いに、星はチームの代表者としてこのような具合で丁寧に応じていた。

