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「自分だったら…」拓殖大・馬淵烈監督が明かした、大バッシングを浴びた父・馬淵史郎監督「松井秀喜5連続敬遠」への本音
text by

中村計Kei Nakamura
photograph by馬淵烈さん提供
posted2026/09/23 17:03
孫の遼正(りょうま)くんを抱き笑顔の明徳義塾高校・馬淵史郎監督(右)。息子で拓殖大の馬淵烈監督(左)は、侍ジャパンU-18 代表を率いた父の応援にも駆け付けた
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烈にも似たような出来事があった。烈は監督就任以降、12シーズンで一度だけ優勝したことがある(2020年春季リーグ戦は新型コロナの感染拡大で開催中止)。しかし、それは不完全なシーズンでもあった。
依然として新型コロナが猛威を振るっていた2021年秋のことだ。4部からなる東都大学野球リーグのクライマックスは、ある意味で、入れ替え戦である。1部で優勝争いしているチームと4部で最下位に沈む可能性のあるチーム以外は、常にそのプレッシャーを感じながら戦わなければならない。入れ替え戦は東都の宿命であり、醍醐味ともいえた。
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ところが、2021年秋のシーズンに限っては、その入れ替え戦を行わないという異例の措置がとられた。オフ中にクラスターが発生し、活動停止に追い込まれた大学等があったため、公平性を保つ上での苦渋の決断だった。
戦う意味の半分をもぎ取られたシーズンと言ってもよかった。
監督として3季目のシーズンを迎えていた烈は、仕方ないことだと思いつつも、納得はしていなかった。
「まだ、鼻息荒いというか、青臭いときでしたからね。選手も落胆して、練習に身が入らない状態が続いていた。だから、キャプテンに『もう、やめてくれ』って言ったんです。こんな感じで練習していてもしょうがない、だったら下級生に切り替えるから、ハッキリさせて欲しい、と」
流れを変えた4年生の言葉
烈は選手たちだけでミーティングをやるよう指示を出し、回答を待った。キャプテンの答えは「もう一度、やらせてください」だった。
「僕も、じゃあ、本気でやろうぜ、と言いました。ミーティングのとき、控えの4年生が『最後までやりたい』と発言したことで、流れが変わったみたいですね」
シーズンが開幕すると、拓殖大以外のチームは予想通り、本気で勝負にきているとは言い難い選手起用や采配が散見された。烈が回想する。

