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「ウインク、バズってるよ」に思わずツッコミ…仙台育英“史上初の女子部員”が甲子園で感じた世間のリアルは? それでも「面白いな」と思えたワケ
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/10/01 11:04
今夏の甲子園で大きな話題を呼んだ仙台育英の星よつは(3年)。イレギュラーな注目を本人はどんなふうに受け止めたのだろうか?
「やっぱり甲子園に来られただけですごく貴重な経験なので。今まで以上にみんなでひとつになって『一緒に戦っているんだぞ』っていう姿勢を見せていきたいな、と思ったので。何より、勝っても負けてもこの仲間とできる試合っていうのは残りわずかなので、少しでもみんなと一緒に戦って、同じように楽しんでいければと思っています」
ここまでは、いつも通りの展開だった。
星が本当の意味で「びっくりした」のは、宿舎に帰ってからだ。
本人もビックリだった“ウインク事件”
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家族とLINEをしていると、親友から動画が送られてきた。
「ウインク、バズってるよ」
すぐさまSNSを開き動画を確認すると、確かに甲子園のベンチに座る自分が映っていた。
スコアブックを記入しながら、グラウンドでプレーする選手を声で後押しする。その直後の何気ない仕草が「選手たちに向かってウインクした」として、瞬く間にインターネットの海に拡散されたのである。
「見方! あはははは」
星が屈託のない表情を見せる。
「ほんと、あれが一番びっくりでした。最初に見たときは『えっ?! 何これ?』っていう感覚が一番、大きかったし困惑でした」
とはいえ、星はもとより須江をはじめとしたスタッフたちに狼狽はなかった。
「うん、想定内」
須江があっけらかんと事象を斟酌していた。
「彼女が入学したときからわかっていたことなので。『初めての事例でメディアからも注目されるし、甲子園に出ればムーブメントみたいなことが起きるよ』というのは、本人に話してきたし。彼女が浮かれたり、チーム自体も変な空気になったりするようなことがないように。これまで、プラスのエネルギーが働いてくれるよう僕も指導してきたつもりなので、あれでリズムが狂ったっていうようなことはなかったですね」
星の“ウインク動画”が爆発的な話題となったことを受け、須江はもちろん、部長の猿橋善宏らスタッフが「大丈夫?」と探りを入れる。しかし、本人は意に介している様子はなく「全然、大丈夫です!」と快活に答えた。
実際、彼女にやせ我慢は皆無だった。
それどころか、星は「面白い」と笑った。

