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「小林繁さんはモテますよ。本当に卑怯だなと(笑)」女房役・若菜嘉晴が見た阪神“小林フィーバー”の日々「仲間も小林に勝たせたい、と奮起して」
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元永知宏Tomohiro Motonaga
photograph byBungeishunju
posted2026/08/17 11:01
79年、阪神に移籍した小林は実力はもちろん、スタイリッシュな佇まいでも人気を集めたという
「巨人に勝ちたいというよりも、自分の力を見せつけたいという思いが強かったんじゃないですか。チームメイトも『小林に勝たせたい』と奮起した。その年は巨人戦で負けなしだったから、まわりの盛り上がりもすごかった。だから途中で『そろそろ負けようか……』と小林さんがボソッと言ったことがあります。あまりにも騒がれすぎたからね」
小林は4月、5月、6月に3勝ずつ挙げ、前半戦が終了した時点で11勝6敗という成績を残した。
「はじめのうち、ヤクルトスワローズとかには苦戦したんじゃないかな。夏場以降は、打線がよくなって、小林さんの勝ち星も増えていきました」
巨人戦連勝を8まで伸ばす
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後半戦の開幕となった7月27日の巨人戦で小林が先発して、1安打完封勝ち。その後も勝ち星を積み上げて、シーズンでは22勝をマークした。9月5日には巨人戦8連勝を達成している。
「アンダースローだから技巧派だと思われるかもしれないけど、バッターから逃げることは絶対にしない。プライドが高かったですね」
その年の阪神打線は強力だった。チームとしては61勝60敗9分、勝率.504で4位に終わったが、1番打者の真弓明信が打率.275、13本塁打、3番の掛布雅之が打率.327、48本塁打(本塁打王を獲得)、外国人選手のマイク・ラインバックは27本塁打、84打点をマークした。九州からの移籍組・竹之内雅史も打率.282、25本塁打、66打点と好成績を残した。
若菜は小林よりもひとつ年下だが、ドラフト同期で関係は近かった。
「小林さんとは呼んでいたけど、意外と気が合って、基本的にはタメ口でしたね。彼は友達をつくらないというか、ほかの選手とはあまりつるむことがなかった。移籍1年目はグラウンドの外でもずっと一緒でした。2年目からちょっと変わってくるんですけどね」

