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「本田圭佑は興味深い候補だが…」トルシエと“最も近い記者”最期の対話「ありがとう、ありがとう」「君が日本と私をつないでくれた」《追悼・田村修一さん》 

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2026/08/07 11:03

「本田圭佑は興味深い候補だが…」トルシエと“最も近い記者”最期の対話「ありがとう、ありがとう」「君が日本と私をつないでくれた」《追悼・田村修一さん》<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

田村さんは数十年にわたりトルシエと交誼を結んできた。最後となってしまったインタビューでもトルシエは忌憚のない意見を聞かせてくれている

「グループステージで一度も負けなかったのは、日本史上2回目だろう。1度目は2002年だ。無敗で決勝トーナメントに進出したことは、やはりひとつの成果だ。ただ……グループステージが簡単とは言わないが、まだマネジメントの段階であることも確かだ。

 だから、私が日本の4試合、8つの前後半で注目したのは、オランダ戦の後半、スウェーデン戦の前半、そしてブラジル戦の前半だ。クオリティの高さ、プレーの強度において、本当に高いレベルにあったのはこの3つだけだったと思う。それ以外は不安定だったり、ずっと耐えているような内容だった」

——もちろん、各試合ではいろいろな出来事があり、アップダウンがありましたが……。

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「もちろんだ。だが、私にとって日本のクオリティと進歩を示す重要な前後半は、この3つだけだった。それはつまり、何かが足りなかったということだ。そして私に言わせれば、足りなかったのは三笘薫、久保建英、そして南野拓実も加えたカードだった。

 彼らは非常に重いカードだった。日本は、ボールを持ち、攻撃することを好むチームだからだ。そして現在のフランス代表を見てもわかるように、チームのクオリティを生み出すのは何よりも個人だ。集団ではない。当然、集団のまとまり、規律、厳しさは大切だが、決勝トーナメントで勝つには個のインパクトが必要だ。ブラジル戦の日本には、個のクオリティという意味で多くの欠落があった」

ブラジル戦の日本にはバランスの問題が生じていた

——集団の結束だけでは十分ではなかった。

「ブラジル戦について批判があるとすれば、チームのバランスが十分に考慮されていなかったかもしれないということだ。先ほども言ったように、前半を守備的にして、カードを持っておく手もあった。これはバランスの問題だ。森保はこれまで常に最良の戦略を組み立て、バランスの取れたチームを作ってきていた。しかし決勝トーナメントでは、勝つための哲学が異なってくる。そこでバランスの問題が生じた。

 そういう意味では、スタッフにも責任がある。なぜなら、チームが1時間しかプレーできないような戦略が作られていたからだ。特に攻撃的なリソースの面で、延長戦の最後まで戦えるようには作られていなかった」

——1試合にも、トーナメント全体においても、最善を尽くして準備はされていたが、足りなかったということですね。

【次ページ】 外国人監督、あるいは本田圭佑のような人物が必要だろう

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