テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ムラカミはアメージングだ」白ジャケットにジーンズ姿の村上宗隆、山本由伸は黒タキシードで…“左ひざ異変”大谷翔平が辞退も見聞きした球宴ウラ話
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byRob Tringali/Getty Images
posted2026/08/04 17:11
大谷翔平が不在となったオールスターだが、山本由伸と村上宗隆について様々な視点で見聞きできた
ドジャースで同僚の山本由伸は「翔平さんがいないっていうのはなかなかないことなので、ちょっといつもと気持ちは違う」と話した。ア・リーグ最多得票のブルージェイズのアーニー・クレメントは「彼は多くの人々が野球を見る理由になっている選手。会って握手もしたかった。でも、自分の体を大事にしないといけない」。ア・リーグの名誉コーチを務めたツインズのデレク・シェルトン監督は「世界最高の選手には健康でいてほしい」。アスレチックスのニック・カーツは「二刀流を続けられるとしたら翔平だ」。質問する相手は違っても、返ってくる答えには共通点があった。
誰もが、大谷の欠場を残念がり、健康を願っていた。
本塁打競争…ムラカミはアメージングだよ
午後になると本塁打競争が始まる。本来なら記者席で原稿を書きながら見ることもできる。でも、この日はそうしなかった。
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同僚に記者席を任せ、一人で右翼コンコースへ歩いた。理由は一つ。現場の空気を感じたかったからだ。外野席では、多くのファンが立ち上がり、グラブを構えて打球を待っていた。打球が右翼方向へ飛ぶたび、人の波が一斉に動く。歓声。悲鳴。ため息。テレビでは何度も見てきた本塁打競争だったが、外野席の熱気は想像以上だった。
初出場のホワイトソックスの村上宗隆が打席へ入ると歓声はさらに大きくなった。惜しくも初戦敗退だったが、飛距離も打球の勢いもメジャーの強打者たちに見劣りしない。村上の本塁打をキャッチしたエリク・ムシュロンさん(34)は、興奮した様子でボールを握り締めていた。
「キャッチできて本当にうれしい。最高だよ」
すぐ近くのFOXのカメラ席では、クリスチャン・ヘルナンデス記者が村上のユニホーム姿で見守っていた。
「去年、日本で村上を見てから好きになったんだ。彼はアメージングだよ。メジャーにもすぐ順応したし、今日のスイングも素晴らしかった」
最後はカージナルスのジョーダン・ウォーカーが地元フィリーズのカイル・シュワーバーを逆転で破って優勝した。
今年から本塁打競争は時間制限よりもスイング数を重視するルールへ変わった。来年は、この舞台に大谷と村上が並ぶ姿を見てみたい。
レッドカーペットショー、2人のコーディネートは…
翌14日は、午後から独立記念館でレッドカーペットショーが行われた。
今年もとにかく暑かった。気温は34度近くまで上がり、日差しも強い。スマートフォンも熱を持ち始める。こういう日は、報道陣用に配られた冷たいペットボトルを本体に押し当てながら撮影する。ここ数年の球宴取材で覚えた、ちょっとした暑さ対策だ。

