テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平の左ひざ異変…本人は「無理をすればいける」が、検索すると“2019年の手術箇所”「ここまで引きずるのは珍しい」番記者が取材した舞台裏
posted2026/07/30 06:01
左膝の不安に端を発した投手での登板回避、打撃面の懸念……大谷翔平はドジャース3年目、どう後半戦に臨んでいくのか
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Kiichi Matsumoto
「ニーキャップ」の制限があるような状態で
米国時間7月10日のロッキーズ戦後、この日先発登板を回避したものの、21号先頭打者本塁打を放った大谷翔平が囲み取材に応じることになった。
登板回避とオールスター戦辞退について「申し訳ない」と謝罪の言葉を繰り返したのち——日本メディアの番になり、私は2番目に質問した。
デーブ・ロバーツ監督からは、投球時に左膝の裏が痛むと聞いていた。ただ、本人の口から聞いたことはなかった。
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「実際には膝のどこが痛むのでしょうか」
返ってきた答えは想像以上に具体的だった。
「どちらかというと、“ニーキャップ”のところですかね。最大伸展と最大屈曲の制限があるような状態。日によって良かったり、悪かったりも含めて、ここ数週間は様子を見てきました。ちょっと長めの4日間、5日間ぐらいの休憩(オールスターブレーク)が入るので、そこで(注射を)打った方がいいんじゃないかっていう話ですね」
ニーキャップ?
一瞬、頭の中に「?」が浮かんだ。直訳すると「膝の蓋」。膝のお皿辺りだろうか。囲み取材を終えると、すぐスマートフォンを取り出した。
「knee cap」
検索すると、「膝蓋骨」と表示された。大谷が2019年に手術した場所だった。
「制限があるが」「出られるなら出る」
その後のロバーツ監督の囲み取材。最後に私は念のため確認の質問をした。
「残り2試合もDHで出場しますか」
監督は即答した。
「もちろん」
前半戦は残り2試合。その後はオールスター休みもある。合わせれば約1週間休める。それでも、大谷は出場する。
試合前、アーロン・ベイツ打撃コーチは「走ることと投げることには制限があるが、打つことは問題ない」と説明していた。打てば走らなければならない。それでも、本人の中では「出られるなら出る」という思いが勝ったのだろう。

