メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「121敗」の弱小チームが地区優勝争い…Wソックス躍進のカギは村上宗隆? NHK解説者がみた「チームを変える“愛され助っ人外国人”」の条件
posted2026/09/11 17:01
レンジャーズ戦の6回、ドイルの3点本塁打で生還しベンチで迎えられるホワイトソックスの村上宗隆
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph by
JIJI PRESS
◆◆◆
なぜ、121敗を喫したチームが、わずか2年でここまで変わったのか。そして、その再建の過程で村上宗隆はなぜこれほどチームにフィットしたのか。プロ野球解説者の武田一浩氏は、長い低迷期に進めてきた若手育成をその要因に挙げる。
「弱い時期に若くていい選手を獲得して、その選手を将来が期待できる『プロスペクト』として3~4年かけて育てる。試合に出して経験させて、その選手が今まさに活躍している」
若い戦力が一斉に開花
ADVERTISEMENT
ただ、現在のホワイトソックスを支える若手は、自前のドラフト上位指名選手だけではない。2024年に121敗を喫したホワイトソックスは、その前後の再建過程で主力をトレードに出し、他球団からも有望な若手を集めてきた。
26歳のミゲル・バルガスは2024年7月、ドジャースなどとの三角トレードで加入。25歳のチェイス・マイドロスも同年12月、エース左腕ギャレット・クロシェをレッドソックスへ放出したトレードで獲得した選手だ。一方、24歳のコルソン・モンゴメリーは2021年ドラフト1巡目全体22位で指名した自前の有望株だった。
獲得経緯こそ違うが、共通するのは20代の選手に実戦経験を積ませてきたことだ。その若い戦力が今季、一斉に花開いた。バルガスは30本塁打、モンゴメリーも31本塁打に到達。マイドロスもレギュラーに定着している。
「カチッときた年」
武田氏は、若手だけではなくベテランとの組み合わせにも目を向ける。
「ランドル・グリチャックとか35歳のベテランも頑張っている。若手ばかりではなく、他球団を渡り歩いてきたベテランもいて、うまく回ってる感じだ。まさに今年が噛み合ったっていうか、カチッときた年なんだろうね」
そして、成長期を迎えた若いチームに加わったのが26歳の村上だった。

