テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平が「申し訳ない。本当に申し訳ない」ブルペンと球宴辞退に謝罪を繰り返し「それでも打つ気が」先頭打者弾…左ひざ異変、何が起きている?
posted2026/07/30 06:00
ドジャース大谷翔平はオールスターブレーク前から左ひざの状態が懸念されている
text by

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Kiichi Matsumoto
先発登板、球宴辞退…明かされた経緯
ロッキーズ戦を前にした7月10日午後1時ごろだった。アパートを出ようとした、その直前。スマートフォンに届いたドジャースのリリースを見て、思わず立ち止まった。大谷翔平が左膝痛のため、この日の先発登板を回避する。前半戦残り3試合はDH出場。オールスター戦も辞退する。
「大変なことになった」
すぐ会社へ連絡を入れ、デジタル版の速報を送る。記事の骨子をまとめ終えると、そのまま車へ乗り込み、ドジャースタジアムへ向かった。
ADVERTISEMENT
午後3時半頃。クラブハウスから姿を現した大谷は、いつものように愛犬デコピンのハチワレ(額から鼻筋にかけて白い毛が入った柄)がデザインされたキャップ(BOSS製の非売品)をかぶり、半袖Tシャツにハーフパンツ、足元はビーチサンダルだった。
真っ先に左膝へ目がいく。サポーターは巻いていない。足を引きずる様子もなかった。
その後のデーブ・ロバーツ監督の会見で、事の経緯が明かされた。6月上旬の登板中に発症した左膝の炎症。その後も断続的に痛みは続き、大谷本人と監督、球団スタッフで電話をつなぎ、話し合った末に登板回避を決めたことが明かされた。
ロバーツ監督が首を横に…それでも先頭打者弾
私は会見終盤に質問した。
「リリースに記されている“some interventionst(何らかの処置)”について説明していただけますでしょうか?」
監督は首を横に振った。
「炎症を抑えるために水を抜く。それ以外は現時点では分からない」
痛みの度合いは大谷本人にしか分からないが、かなり我慢しながら出場し続けていたのだろう。
それでも、試合前の記者席ではこんな会話も交わされていた。
「今日、打つ気がするな」
大谷は、こういう日に打つ。

